NVCの「観察」observation・・・

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NVC大学講義。
「観察」
私なりの解釈でまとめています。

NVCを習得し、実践しようとした時、
私はなぜ、NVCが体型立てられたのか。NVCの根っこに値する部分に多くを共鳴します。
「何がどうし影響して人への思いやりが失われてしまうのだろう。」
「もしかして・・・言葉の使い方がとても重要なのではないか。」
「一体どうしたら、自分たちが本来備わっている力ーーー人を思いやろうとする気持ちを引き出せるのか、心の底から与えることができるのか、自分自身や相手と理解し会えるのか。」
NVCを体型立てたマーシャル・ローゼンバーグが持った この疑問。
これがNVCのベースになあるのならば 私はNVCが生まれた歴史的な背景と、その時代の社会情勢の理解や 今自分がどの時代を経てどの場所を生きているのかを把握することが、NVCを充分に理解した生きたものとして活用するポイントになると思っています。

何がどうなって、NVCが出来上がっているのかを理解し、NVCを実践することで方法や手段としてNVCを実践するのではなく、マーシャルが大事にした「意図」を理解し、「意図」を大事にしたNVCが行われるようになります。方法や手段ではない、いのちを持ったNVCとなるのです。

NVCの共感的なコミュニケーションは、自分の大事にしていることを理解してもらえることで起きる「癒し」が起きることが多くあります。 
大事にすることや理解、聞いてもらうことや深い気づきから 必要としているものが明確になります。
そこに「意図」を持った寄り添いや相手との関係性が加わることで、人間性が感じられる会話となるのです。共感する相手は誰でも同じではない「あなたに共感されること、あなたの共感」が生まれるのです。いのちが吹き込まれます。

マーシャル・B・ローゼンバーグの著書の「人と人との関係性に命を吹き込む法」の1章にもある、「生きるうえで人は生まれながらにして自分以外の人を思いやり、与えたり与えられたりすることを楽しむ。」

人とつながる質感を感じられた時、自分を信じるパワーを取り戻すことが可能になります。つながることはその質を感じられること。

そのプロセスとしてNVCでは「4つの要素」が体型立てられ、
その中の「観察」について、NVC大学で講義が行われました。
「観察」・・・
理解できていますか?
私は、何年NVCを学んでいても つい自分では気が付かない「メガネ」をかけていることにハッとすることが多くあります。
そう、「観察」は認知する側の今まで生きてきた経験や体験が大きく影響するので難しいのです。そして、そこに思いや願いが加わって複雑化しやすくなります。

講義の中では、見ている相手に 無自覚にその「メガネ」をつけているかに気づくことから丁寧に行われました。「メガネ」をつけることで満たしていることや「メガネ」をつけることで手放しているものがあり、無自覚な
「観察」にも実は「意図」があること。何気ない自分の行動にも、深いニーズがあることを理解し、今まで何も意識していなかった領域の自分に自覚的になり、自分をより深く理解を深めることを行いました。

さらに、その「観察」は3つのパートに分類できることを構造的に理解し、さらに観察している自分の状態を理解しやすくしました。
1、外的に起きていることを観察する視点、
2、内的反応として、自分の内側で起きていることを見る視点、
3、システムや構造へと視座を広げてその中で起きていることを見る視点、
この3つの観察の視点を理解することで、自分の視点や視座の取り方を客観視できることができ、よりマクロ的な視点を持つことができます。
これの3つの観察を知ったのはコンバートファシリテーションの講義でした。
日本語で、より理解しやすいワークを加えて NVC大学では講義が行われました。

「観察」って、相当奥が深いんです。
何年経っても、自分では気が付かない盲点があります。(ありすぎる!)
「アンコンセシャスバイアス」そのことについても先輩から、教えていただくことで自分の持っている情報量や人生の経験によって「観察」できる範囲や深さが大きく変わってくることをしみじみ感じていました。


もう一つ、NVC認定トレーナーのロバートゴンザレスの講義では、感覚における「観察」を講義しています。
どの感覚の状態か 自分を観察する。
3つの観察の「2」に当たる部分ですが、そこだけでも深く掘り下げて観察することができます。観察できることがとってもとっても大事なんです。観察なしには何も始まりません・・・。

「観察」をしっかり行うことで、あなたの大事にしていることにより深くつながれる・・・
共感では、より求めていることを明確にするために「リフレクション」が行われ、的を得た「観察」により深くつながる・・・そのステップ。

相手との会話でも、「観察」が明確でないと、何を言いたいのかが見えにくくなり「考え」の空中戦になります。そうなってしまうと受け取る方は「防衛的」な反応が起こります。「考え」を伝える相手の話は受け取りにくいのです。
あなたは、考えを伝えてはいませんか?
私は相手の「考え」を聞くと、話の内容が頭に入ってこなくなります。無意識に自分を守ろうという防衛反応が働いていることに気がつきます。
考えの後に、自分が大事にしている考えの元になっていることも付け加えてね・・・。


NVC大学の講義では、
最後にNVC認定トレーナー剛さんの言葉が印象的で、私の心に響いています。
「つながりの意図を持ってどのように「観察」を伝えますか?」
つながりの意図、マーシャルが大事にした「意図」。
その奥深さを 深く深く心に響かせて、今もなお自分なりの咀嚼をしていました。大事に大事に温めています。

世界を愛でいっぱいにする。
差し出されるNVCの純粋な意図を 私の身体に染み込ませ、私の身体から 発信させていきたいです。
受け取ってください^^

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